普通の生姜と親生姜の違い

普通の生姜と親生姜の違い

お客様から普通の生姜と親生姜の違いをお問い合わせいただきました!

この写真で上の緑の茎(地上茎と言います)が生えている色白の部分が普段皆さんがスーパーなどで目にする生姜です、

その下でぶら下がっている茶色の部分が親生姜(種生姜)となります。

あれ?普段スーパーで見かける生姜は親生姜の様な色をしているぞと感じた方もおられると思います。

露地生姜は11月に収穫後、冷蔵庫で一定の温度湿度条件で保管され収穫から1か月後から長いものでは1年半後まで順次出荷されています。

「生姜って畑から掘ってすぐに出荷しているんじゃないのかー」と驚かれる方もたくさんいます。

こんな状態でコンテナに土付きで入ったまま保管されています

緑の茎の根元が溶け落ち、生姜の表面がだんだんと茶色になってしっかりと固まります。

その状態でキズや芽などトリミングされた後パッケージされて皆様のお手元まで届けられます。

だから親生姜の様な色をしているんですね。

これを俗に「囲い生姜」とも呼びます、冷蔵庫に保管して出荷するので「囲い」といいます。(諸説あるらしいですが)

親生姜も普通の生姜と同じ条件で保管されて順次出荷されていきますが、たいていの場合には業務の加工などに利用されています。

左が囲い生姜で右が親生姜です、親生姜の方は乾燥作業をした状態なので乾いています。

それぞれの特徴や使い道としては囲い生姜のほうがみずみずしいのでお刺身や冷奴、そうめんなどへの薬味にご利用いただいています。もちろん煮物やお漬物など様々にご利用いただいているのは大抵の場合スーパーで見かけるこちらの囲い生姜だと思います。

親生姜の方は繊維質が多く水分も少ないので加工食品の煮物などにご利用いただいています。有名なところでは兵庫県の「いかなごのくぎ煮」など旬のシーズンに大量にご利用いただいております。

それぞれ特徴を生かした利用方法ですが、「こんな使い方したら美味しいよー!」などお知恵を貸して頂けると嬉しいです!

ガリなど漬物にぴったりな「ハウス新生姜」という生姜もありますがそれについてはまた別の記事で説明したいと思います。